初めての小説書き方講座

登場人物の設定、プロットを作ってみよう。

・設定は、あまり凝り過ぎない様に。
 登場人物の設定というのは、文字通り、物語に登場する人物の設定のことです。
 性別、性格、容姿、職業、趣味、などなど、考えればキリがないほど項目はあるでしょう。
 しかし、今回、書こうとしているのは、400文字詰原稿用紙20枚程度の短編小説です。考える設定は、話を書く上で必要最低限のもので構いません。この手をことを考えるのが好きな人は、必要のない設定まで細かく作ってしまうかもしれませんが、あまりに緻密な設定は、長い作品になればなるほど、話自体の柔軟性を失わせ、創作の自由度を狭めてしまいます。短編小説を書く上では、あまり気にする必要はありませんが、長い作品を書く場合、考える設定は、ほどほどにしておくのが良いでしょう。
 ただし、作品によっては、事細かに設定を作ることによって、初めて書けるものもありますから、必ずしも設定をたくさん考えることが無駄というわけでもありません。
 要するに、これから書こうとする作品に合わせて、必要なものを必要な分だけ用意することが大切なわけです。

・自分にあったプロットの形を見つけよう。
 プロットというのは、小説の設計図のようなものです。
 「どこで誰が何して、そこにあの人が出てきて……」などの物語内での出来事を一つ一つ書き出すことで、情報を整理でき、執筆をスムーズにすることができるわけです。
 きちんとプロットを作っておくと、話の辻褄が合わなくなったり、登場人物の性格や行動に一貫性がなくなるなどの問題を回避することができます。長編小説を書く場合には、これをきちんと作っておかないと、執筆の途中で、次に何を書こうとしていたかを忘れたときや情報が混乱したときに非常に困ることになります。
 今回の場合は、執筆する話自体が短いので、無理にプロットを作る必要はありません。
 ただ、逆に言えば、短い分、プロットは作りやすいので、一つの経験として試しに挑戦してみるのも決して悪いことではないでしょう。
 作り方に関しては、私自身も手本となるものを知らないので何とも言えませんが、自分が執筆する上でわかりやすいのであれば、どんな作り方でも大丈夫だと思います。
 人によって、プロットの段階で一から十までしっかり作り込む人もいますし、本当に大まかな流れだけ考えて、さっさと書き出してしまう人もいます。いろんなやり方を試してみて、自分なりの作り方をできるだけ早く見つけ出すことが、プロット作りのコツを掴む早道と言えるかもしれません。

 さて、ここまでで執筆前に覚えるべき内容は、だいたい説明できたのではないかと思います。これらのことをしっかりと理解できたなら、自分で作った登場人物の設定やプロットなどをもとに、今度こそ処女作の執筆を開始です!


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