初めての小説書き方講座

小説の執筆に必要なものを用意しよう。

・手書きの場合。
 当然のことですが、小説を執筆するには、そのための用意が必要です。今の時代ならば、大抵の家庭にはパソコンが一台はあると思いますので(そもそも持ってなければ、このサイトを見ない人がほとんどでしょうが)、それを使うのが手っ取り早いと思います。
 ですが、皆さんの中には、「自分は手書きでいきたい!」という方もいるでしょう。手書きですと、鉛筆やシャーペンなどの書く物、さらには原稿用紙なども用意しなければいけませんし、効率という意味では、明らかにパソコン書きには劣ります。
 しかし、手書きには手書きなりの利点もあります。主なものを挙げると、

・文章力の向上。
・漢字の書き取りができるようになる。
・新しい単語を覚えやすい。

 などです。
 やはりパソコン書きですと、変換機能の恩恵があるため、漢字の読みには強くなりますが、書き取りの方は逆に衰えてしまうことになります。文章力も、直接手書きで執筆する方が向上の度合いは高いようです。
 手書きが好きな方、小説を書くために少々の苦労はいとわないという方、現代人だからといって機械に頼りすぎるのは嫌だという方は、手書きでいくのも一つの手でしょう。

・パソコン書きの場合。
 パソコン書きでいこうと思っている人は、執筆用のエディターを用意しましょう。
 エディターというのは、ワープロと同じように文書の編集ができるソフトのことです。
 「メモ帳」は使い勝手が良いとは言えませんし、「Word」は機能が豊富な反面、複雑で動作が重いという欠点があります。その点、エディターは動作が軽くシンプルなので、小説執筆するだけという人にはピッタリなソフトなわけです。
 さて、エディターの入手の方法ですが……。
 インターネットという便利なものがある今の世の中なので、「エディター」で検索すれば、たくさんのソフトが引っかかると思います。フリーソフトのものでも、最近は必要最低限以上の機能を備えているものも多いですので、お金をかけたくない人は、それをダウンロードするのも手です。あくまで、自分が使いやすいものを使うのが一番ですので、「これを使うべきだ!」と決めるつけることはしません。上記の文章を否定するようですが、「Word」が使いやすいという人は、それを使って執筆するのが一番です。
 ただ、一から探すのは大変と思いますので、最後にプロの方も使っているという有名どころのエディターを二つだけ紹介しておこうと思います。どちらもシェアウェアになりますが、その分、機能の信頼度は高く、安心して使うことができるでしょう。

・「秀丸エディター」 4200円 ホームページ
 多くの解説本も出ているほど有名エディターソフトです。少々値段は張りますが、信頼度という意味では一番ではないでしょうか。歴史が長いため、非常に機能豊富。

・「O's Editor2」 2000円 ホームページ
 私も使用しているエディター。値段も手頃で、非常に使いやすいです。基本的なエディター機能はもちろん、さまざまなスタイルにタブひとつで切り替えられるなどのユニークな機能も多数。

 どちらのソフトも縦書き編集が可能ですので、横書きは苦手という人も安心して使えるはずです。
 それと、一つ注意。
 シェアウェアソフトは大抵、試用期間があります。まずダウンロードしてから試用し、自分のパソコンで動作するか、自分に合っているか、などの点をきちんと確認した上で、気に入った場合のみ購入しましょう。安易にお金を払って、問題が起きたとき後悔するのは自分自身であるということを肝に銘じておいてください。

 最後に、もう一つ。
 小説を執筆する上で、一番、重要なものは、「小説を書きたい!」というあなた自身の思いとやる気です。これなくしては、いくら他のものを入念に準備したところで、すぐに挫折してしまい、全てが無駄になってしまいます。
 変に身構える必要はありませんが、どうせ書くなら最後まで書き切るつもりで取り組みましょう。


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